古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-08-18から1日間の記事一覧

最澄が生まれた日

今日は最澄(伝教大師)が生まれた日(767年旧暦)。日本天台宗の祖。法華経を宣揚。大乗戒壇として比叡山延暦寺を開く。後に総合大学の観を呈し、鎌倉仏教揺籃の地となった。律令体制が崩壊する中で最澄と空海は大乗仏教を日本へ導入した。「一隅を照らすこ…

最澄〜大乗戒壇建立は具足戒の否定

晩年の最澄には、しのこしたことがあった。大乗の戒壇院の設立である。806年(大同元)には百余名に大乗の戒をさずけている。これは唐において天台宗の道邃(どうずい)からさずけられたものであり、それを最澄は弟子たちにさずけていたわけであるが、この大…

人生の明暗を分ける出来事

だが、彼は過去をまだ手放すことができなかった。すっかり伸びきてしまったゴムバンドを握りしめるように、彼は必至に過去にしがみついて生きていた。あのころはなにも説明の必要がなかった。時が過ぎるのは自然なことで、決して恐ろしいことではなかった。…

元PKO部隊司令官が語るルワンダ虐殺

映画『ホテル・ルワンダ』に登場するオリバー大佐のモデルになっているのがロメオ・ダレールである。ポール・カガメに対するロメオ・ダレールの評価は、フィリップ・ゴーレイヴィッチと正反対である。 『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手…

柳田謙十郎

1冊読了。 106冊目『宗教批判 宗教とは何か』柳田謙十郎〈やなぎだ・けんじゅうろう〉(創文社、1956年)/昨日読了。初版が昭和31年である。敗戦から10年を経て、知識人達がマルクス主義にかぶれるのは自然な流れだったのかもしれない。宗教の起源に始まり…