3冊挫折。
挫折76『カウンセリングの技法』國分康孝〈こくぶ・やすたか〉(誠信書房、1979年)/こんな傑作だとは思わなかったので、余裕がある時に読み直すことにする。
挫折77『犬の記憶』森山大道〈もりやま・だいどう〉(河出文庫、2001年)/いい本なんだ。ただ、私には時間がない。叙情派フォークっぽい文章で、妙な味わいがある。写真はモノクロで不思議な作品が多い。焦点が定まっておらず、見る者の遠近感が狂わされる。濃い影と粗い肌理(きめ)が、空間を強く意識させる。「撮影意図を放棄した後に見えてくる光景」といった印象を受けた。また、読むかもね。30ページまで。
挫折78『選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか』ブライアン・カプラン/長峯純一、奥井克美監訳(日経BP社、2009年)/監訳者が2人、翻訳者が4人名を連ねている。それでも翻訳は難航したそうだ。つまり、読むのも難航するわけだよ。もっと軽い内容にすれば、それなりに売れると思う。26ページで挫ける。