古本屋の覚え書き

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アメリカにおける選挙民の実状

 アメリカ人の約半数は、各州に上院議員が二人いることを知らず、4分の3はその任期を知らない。どちらの政党が下院を支配しているか答えられるのは約70%、どちらの政党が上院を支配しているかを知っている人は60%だけである。半数以上の人が自分たちの州の下院議員の名前を挙げることができず、40%は二人の上院議員の一方すら挙げることができない。彼らを代表する人がどの政党に属しているかを知っている人は、それよりさらに若干低い割合である。こうした知識レベルの低さは、選挙が始まって以来、変わっていない。そして国際比較によれば、アメリカ人の全体的な政治知識は、これで平均をわずかに下回る程度である。


【『選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか』ブライアン・カプラン/長峯純一、奥井克美監訳(日経BP社、2009年)】


選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか