今日、1000万円騙し取られたというオバサンに会った。気の毒としか言いようがない。
騙される人は往々にして人がいい。否、人がいいからこそ騙されるのだろう。
何をどのような基準で信じるかが問われている。甘い基準で見知らぬ他人を信じてしまう人は騙されやすい。さしたる根拠もなく儲け話に乗っかってしまうことが、私にはどうしても信じられない。
トーマス・ギロビッチ著『人間この信じやすきもの 迷信・誤信はどうして生まれるか』(新曜社、1993年)を読んでおけば、騙されることもなかったろうに。
一冊の本への投資を惜しむと、こんな羽目になるのだ。騙されたくない人は、騙される前に読んでおくこと。後悔先に立たず。