古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

表面的な不満

書評は追々書く予定だが、ある方にこの一文を贈る―― 君たちは寺院から寺院へ、ある夫や妻から他の人へと移るかもしれません。新しい先生や導師(グル)を見つけるかもしれません。しかし、この内的な喜びがなければ、生にはほとんど意味がありません。そして…

組織化された宗教が「良心の自由」を封ずる

良心の自由を叫んだことで知られる宗教団体が、個人の良心の声を抑えるために極めて厳しい制裁措置を取る。この現代において実におかしなことであると思う。 【『良心の危機 「エホバの証人」組織中枢での葛藤』レイモンド・フランズ/樋口久訳(せせらぎ出…

為替相場の見方:積極的に円買う理由見当たらない、波乱要因は中国の金融引き締め策=新生銀行・政井氏

新生銀行 キャピタルマーケッツ部部長・政井貴子氏――10年の為替市場で注目されるのはFRB(米連邦準備制度理事会)の政策金利の引き上げをめぐる動向だ。2月、3月に発表される米雇用統計が市場予想よりも良い内容となれば、FRBによる早期利上げ期待が再び高ま…

郷原信郎:民主主義国家で政治家が言いがかりのような事件で潰されることは絶対にあってはならない

民主党の石川知裕代議士が逮捕された。佐藤優が懸念していた国策捜査が動き出してしまった。郷原信郎の主張は佐藤優と完全に一致している。立派だ。 テープ起こし

小沢幹事長「全面的に闘う」

鈴木宗男の迫力が凄い。 ■小沢幹事長「全面的に闘っていきたい」 http://www.smn.co.jp/pod/100116_007.mp3 ■鳩山総理「小沢幹事長を信じております」 http://www.smn.co.jp/pod/100116_006.mp3 ■鈴木新党大地代表「検察の暴走はいけない」 http://www.smn.c…

個性は「角」である

私たちはみんな、ほかの人とは違う「角」(つの)を持って生まれてきました。「角」とは、自分が自分であることのシンボルであり、自分がうまれ持った生来の資質のことです。 この「角」は、何しろひときわ目立ちますから、他人は真っ先にその「角」のことを…

目にも止まらぬ早撃ち

J・クリシュナムーティ

1冊読了。 8冊目『自我の終焉 絶対自由への道』J・クリシュナムーティ/根木宏、山口圭三郎訳(篠崎書林、1980年)/クリシュナムルティ関連13冊目の読了。このペースで行くと今年中には読み終えてしまいそうだ。『あなたは世界だ』と同様、クリシュナムルテ…

米国の対中戦略

米国は、輸出主導の日本モデルの中国にも、日本同様の巨大なバブルを発生させようとしています。中国の貿易収支黒字を背景に、大幅な為替調整を人為的に行おうとしています。現状でもバブルの臭いがしている中国の資産市場は、自国通貨が高くなり、過剰流動…

ハイチ地震、死者10万人超か 治安悪化も懸念

AFP 2010-01-14

石川知裕議員に懸念される「自殺」の恐れ

日刊ゲンダイ 2010-01-13

特捜部ついにキレた! 小沢聴取拒否に「バカヤロー!」

ZAKZAK 2010-01-14

「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」マイケル・ジャクソン

アメリカ国内では放送禁止になったPVとのこと。マイケル・ジャクソンがこんなにメッセージ性の強い歌を作っているとは知らなかった。しかも政治色が濃い。暴力が支配する牢獄に囚われているのは我々である。 マイケル・ジャクソン

医療の機械化/『共感覚者の驚くべき日常 形を味わう人、色を聴く人』リチャード・E・シトーウィック

昔であれば、医師や教師、僧侶はそれなりに世間から尊敬されていたものだ。社会の中で間違いなく教育者的役割を果たしていた。だが今はどうだ。単なる職業へと成り下がってしまった。 「職業だっていいじゃないか」と相田みつをが言いそうだ。「人間だもの」…

レイモンド・フランズ、米原万里

1冊挫折、1冊読了。 挫折2『良心の危機「エホバの証人」 組織中枢での葛藤』レイモンド・フランズ/樋口久訳(せせらぎ出版、2001年)/数十ページしか読んでいないのだが、構成が悪いような気がした。この手の本はコンパクトに流れを説明するべきだ。資料的…

「現実的北方四島奪還戦略」佐藤優

クリシュナムルティはアインシュタインに匹敵する

クリシュナムルティはアインシュタインに匹敵する コミュニケーションの本質は「理解」にある クリシュナムルティ「自我の終焉」 クリシュナムルティの三法印 邦訳未刊と思われる。 クリシュナムーティは、生存中から伝説的人物になった数少ない人間の一人で…

相対性からの脱却/『学校への手紙』J・クリシュナムルティ

「比較が分断を生む」の続き―― 比較が分断を生み、分断がヒエラルキーを形成する。企業は信用力でランク付けされ、企業内では肩書きによって序列が構成される。家庭や地域においても同様である。ヒエラルキーは入れ子構造となっている。その全てが「比較」と…

白菜たっぷり!おひたし

ふくこママ

『わが読書』ヘンリー・ミラー/田中西二郎訳(新潮社、1960年)

『クリシュナムルティの瞑想録 自由への飛翔』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(平河出版社、1982年)の「訳者あとがき」によれば、ヘンリー・ミラーが一章を割いてクリシュナムルティを論じているとのこと。 わが読書 ヘンリー・ミラー全集 第11巻 わが…

私は闇だ/『千日の瑠璃』丸山健二(文藝春秋、1992年/文春文庫、1996年)

ミッキー安川のずばり勝負/宮崎正弘、佐藤優

架神恭介、辰巳一世

1冊読了。 6冊目『完全教祖マニュアル』架神恭介〈かがみ・きょうすけ〉、辰巳一世〈たつみ・いっせい〉(ちくま新書、2009年)/いやあ笑った笑った。小田嶋隆が好きな人なら確実にはまることだろう。巻末には「感謝の手紙」まで挿入されている。教祖のハッ…

比較が分断を生む/『学校への手紙』J・クリシュナムルティ

「人間は人間を利用し食いものにしてきた」の続き―― この手紙でクリシュナムルティは、分断された人間関係の様相を照射する―― 私たちは人間関係をバラバラに解体してしまっているので、人間関係は、ある特定の人物に対する関係、ある特定のグループに対する…

佐藤優が語る官僚の世界

あからさまな脅しがまかり通っているという事実は、暴力が国家を支配していることを意味する。権力闘争とは暴力そのものである。

人間は人間を利用し食いものにしてきた/『学校への手紙』J・クリシュナムルティ

長いテキストなので3回に分けて紹介しよう。 法華経の展開に広・略・要(こう・りゃく・よう)という三種類がある。広は広く全体に行き渡るもので、略は簡略したもの、要は肝要・エッセンスとなる。クリシュナムルティの言説には明らかに意図的な省略が窺え…

M・スコット・ペック

1冊読了。 5冊目『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学』M・スコット・ペック/森英明訳(草思社、1996年)/2月の課題図書。あまりにも面白くて直ぐに読み終えてしまった。原題は「虚偽の人々」。現在、精神病質は人格障害という概念になり、アメリ…

情報、知識、思想、哲学、宗教/『おテレビ様と日本人』林秀彦

一見すると、林秀彦の真剣さは強迫神経症をかもし出し、真面目さは被害妄想に導いているように感じられる。それはきっと半分当たっている。もう半分は「行き過ぎた成功からの反動による行き過ぎた自省」であろう。メディアの寵児(ちょうじ)は誰よりもメデ…

「くちなしの丘」原田知世

佐藤優の動画

実にいい面構えをしている。 高野孟のラジオ万華鏡 2010年1月2、3日