フランク・ウィルチェック、マルコム・グラッドウェル


 2冊読了。


 1冊目『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』フランク・ウィルチェック/吉田三知世〈よしだ・みちよ〉訳(早川書房、2009年)/著者は2004年にノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者。大統一理論に向けて踏み込んだ考察をしている。力と質量の起源はどこにあるか? マクロ宇宙を解く鍵は量子世界よりもミクロな世界に存在する。グリッドという概念でエーテル(!)に魂を吹き込んでいるのが圧巻。レオナルド・サスキンド著『ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』を先に読んでおくべきだ。


 2冊目『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しいマルコム・グラッドウェル/沢田博、阿部尚美訳(光文社、2006年)/テンポが悪いのだが後半いきなり盛り上がる。第六感ではなく1としたところがミソ。その大半は視覚情報を無意識領域で判断している。いわば直観。第1感で得られる情報量は予想以上に多い。更にその危うさにも触れている。また直観を言葉に置き換えると情報が変質するらしい。表情を読み解くことができない自閉症についても考察が加えられている。第1感は訓練可能であるとのこと。