ビッグバン宇宙論

 ・太陽系の本当の大きさ
 ・相対性理論によれば飛行機に乗ると若返る
 ・枕には4万匹のダニがいる
 ・あなた個人を終点とする長い長い系図
 ・陽子
 ・ビッグバン宇宙論
 ・進化論に驚いたクリスチャン

『黒体と量子猫』ジェニファー・ウーレット
・『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』大栗博司
『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由 フェルミのパラドックス』スティーヴン・ウェッブ
『ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』レオナルド・サスキンド

 ビッグバンという考え方にしても、まだ日が浅い。登場したのは1920年代で、聖職者でもあったベルギーの天体物理学者ジョルジュ・ルメートルが初めて提唱した理論だが、当時はたいして騒がれることもなかった。宇宙論でにわかに注目を浴びるようになったのは、1960年代半ばに入ってからだ。


【『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル・ブライソン:楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(NHK出版、2006年)以下同】

 ビッグバン宇宙論というのは爆発そのものに関する理論ではなくて、爆発後に何が起こったのかについて論じる学説だ。爆発後といってもそれほどあとの話ではない。科学者たちは、山ほど数学の問題を解き、粒子加速器内のようすをつぶさに観察することで、創造の瞬間から10の-43乗秒後の、まだ顕微鏡なしには見つからないくらい小さかった宇宙を眺めることが可能だと信じている。わたしたちも次々に登場するとんでもない数字に感嘆の声ばかりあげていないで、ときにはそれをしっかりつかまえて、その茫とした大きさをきちんと確認したほうがいいだろう。というわけで、10の-43乗は、0.0000000000000000000000000000000000000000001、すなわち1秒の1兆分の1をさらに1兆分の1にして、それをまた1兆分の1にして、さらにまた1000万分の1にした時間に当たる。