古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

コペルニクスは宇宙における人間の位置づけを変えた

 革命はいつでも突然起こるというものではないし、釣りあいのとれた叙事詩でもない。特に、それが観念の革命である場合には。16世紀なかごろ、ポーランドの天体学者ニコラス・コペルニクスが『天球の回転について』と題する大部の本を出版した。100年におよぶ推移を経て、コペルニクスの文書は人々の宇宙観すべてと、宇宙における人間の位置づけを変えた。


【『黒体と量子猫』ジェニファー・ウーレット/尾之上俊彦、飯泉恵美子、福田実訳(ハヤカワ文庫、2007年)】



黒体と量子猫〈1〉ワンダフルな物理史 古典篇 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) 黒体と量子猫〈2〉ワンダフルな物理史 現代篇 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)