- 『人類が生まれるための12の偶然』眞淳平:松井孝典監修
- 『黒体と量子猫』ジェニファー・ウーレット
- 『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』大栗博司
- 『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由 フェルミのパラドックス』スティーヴン・ウェッブ
- 『ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』レオナルド・サスキンド
とにかくちっぽけで、体積なんかあるかなし。あまりに小さすぎて、とうてい実感できないのが、陽子だ。
陽子は原子を構成する微細な要素のひとつだ。そして、その原子からして実体がないに等しい意サイズときている。陽子がどれくらい小さいかというと、例えば印字「i」の「・」に当たる部分の微量なインクには、約500,000,000,000個の陽子が含まれている。50万年を分で勘定した数字を上回る個数、と言い換えてもいい。つまり陽子は、どう控えめに表現しても、きわめて微視的な存在だ。