古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『科学と宗教との闘争』A・D・ホワイト/森島恒雄訳(岩波新書、1968年)



科学と宗教との闘争

 近世の初頭、自然科学の勃興に対して加えられた迫害の歴史は、今では遠い昔語りとなり、今日のめざましい科学の進歩が、宗教的権威や根強い偏見との果敢な闘争をとおして獲得された事実も、いつとはなく忘れ去られようとしている。本書は、これらの闘争の意味と科学の進歩に捧げられた先人たちの努力を現代に甦らせる。