古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

文庫化『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学』M・スコット・ペック:森英明訳(草思社、1996年/草思社文庫、2011年)



文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

 世の中には平気で人を欺いて陥れる“邪悪な人間”がいる。そして、彼らには罪悪感というものがない―精神科医でカウンセラーを務める著者が診察室で出会った、虚偽に満ちた邪悪な心をもつ人たちとの会話を再現し、その巧妙な自己正当化のための嘘の手口と強烈なナルシシズムを浮き彫りにしていく。人間の悪を初めて科学的に究明した本書は、人の心の闇に迫り、人間心理の固定概念をくつがえした大ベストセラー作品である。


 何と15年後の文庫化。遅すぎ。