古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『思想の自由の歴史』J・B・ビュァリ/森島恒雄訳(岩波新書、1983年)



思想の自由の歴史

 今日、私たちは学問・信仰の自由など思想の自由を当然のことと考えている。だが、この市民的権利は長い歴史の中でごく最近になって獲得されたものであり、そのために数多くの血が流されてきている。本書は、近代民主主義社会を支える思想の自由がどのようにして闘いとられてきたかを、各時代の具体的な事例に即して明らかにした名著。