古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

石垣りん


 1冊読了。


石垣りん詩集』/4冊の詩集からピックアップして一冊に編んだもの。石垣りん入門といってよい。ブログを読み返していたところ突然、「女湯」を全文読みたくなった。生活という大地にしっかりと足を下ろし、赤裸々な心情が綴られている。よく見せよう、とする姿勢が全くなく、妙な理屈も見られない。石垣りんが植えた言葉の木々は、風雪にも揺るがぬ強靭さを秘めている。