古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

神田高校、ふたたび

風のたより

宗教者はなぜタバコを吸うのか

熊田一雄の日記

寿命は違っても心臓の鼓動数は同じ/『ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学』本川達雄

・寿命は違っても心臓の鼓動数は同じ ・-一生の時間は体重の1/4乗に比例する・『「長生き」が地球を滅ぼす 現代人の時間とエネルギー』本川達雄・時間論 1992年発行。いまだに売れているようだ。翌1993年のベストセラーを見ると28位で、高村薫の『マークスの…

基本的なことを発生的な方法で教える/『自由の森学園 その出発』遠藤豊

・『問いつづけて 教育とは何だろうか』林竹二 ・『教育の再生をもとめて 湊川でおこったこと』林竹二 ・基本的なことを発生的な方法で教える 林竹二を読んで遠藤豊に辿り着いた。自由の森学園は、学生自治を重んじる自由な校風。その後、学校経営が上手くゆ…

バッハはリズム、モーツァルトはメロディ、ワーグナーはハーモニー/『J・S・バッハ』礒山雅

私が持っているクラシックのCDは『マタイ受難曲』(カール・リヒター指揮、1958年盤)だけである。だが私は、このたった一つのクラシック作品を、他のポピュラーミュージックよりもはるかに多く聴いている。そう。りんけんバンドやルー・リードよりもだ。こ…

配偶者がうつ病になったときにするべき、たった一つのこと

鰤端末鉄野菜 Brittys Wake

『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』その後

コメントで二審も教員側が敗訴したことを知った。・いじめ行為認めた判決確定へ ・でっち上げで見にくい言い訳:福岡児童虐待教師 ・愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記 ・「でっちあげ」事件、その後 【福田ますみによるフォロー記事】 ・『でっちあげ …

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魔女は生木でゆっくりと焼かれた/『魔女狩り』森島恒雄

・『科学史と新ヒューマニズム』サートン:森島恒雄訳 ・『思想の自由の歴史』J・B・ビュァリ:森島恒雄訳 ・魔女は生木でゆっくりと焼かれた ・魔女狩りの環境要因 ・魔女狩りの心情・『聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か』岡崎勝世・キリスト教を…

成長を助ける意志/『教育の再生をもとめて 湊川でおこったこと』林竹二

・『問いつづけて 教育とは何だろうか』林竹二 ・成長を助ける意志・『自由の森学園 その出発』遠藤豊 20代半ばで読んだ。林竹二は勝負師であった。「何が何でも子供を幸せにしてみせるぞ」という一点で勝負していた。だからこそ、授業に全精力を傾けた。 宮…

年齢を重ねる意味/『折々のうた 第十』大岡信編

大岡信の「折々のうた」は朝日新聞の朝刊一面で、1979年1月25日から2007年3月31日まで連載された。引用は2行でコラムは180字。葉書に収まりそうなわずかな字数で、多くの読者を句歌の世界へ誘(いざな)った。 年をとる それはおのれの青春を 歳月の中で組織…

映画『なぜアメリカは戦争を続けるのか』

2005年、サンダンス映画祭、アメリカ・ドキュメンタリー部門グランプリ作品。 『アメリカ:自由からファシズムへ』アーロン・ルッソ監督 『Zeitgeist/ツァイトガイスト(時代精神)』『Zeitgeist Addendum/ツァイトガイスト・アデンダム』日本語字幕 『9.11…

マーティン・プリマー、ブライアン・キング、野田正彰

2冊読了。 2冊目『本当にあった嘘のような話 「偶然の一致」のミステリーを探る』マーティン・プリマー、ブライアン・キング/これは面白かった。第一部では科学や数学の情報を盛り込みながらも、第二部で驚くべきエピソードを並べ立て、「偶然教」の信者を…

情報が戦局を左右する/『落語的学問のすすめ Part2』桂文珍

「ストレス」という言葉をやたらと聞くようになった後、「情報化社会」と言われ始めたと記憶している。昭和50年代の後半ぐらいだと思う。 Wikipediaでは、「1990年代半ばにインターネットや携帯電の普及に伴って」としているが、それ以前から人口に膾炙(か…

心と体の適応力/『文明の逆説 危機の時代の人間研究』立花隆

私が初めて読んだ立花隆の作品である。それぞれのテーマは実に興味深いものであったが、どうもこの人の「マス視線」が気に入らない。文明を俯瞰し過ぎているように感じたことを覚えている。 同じストレスを受けても、人によって心と体の適応力がちがう。体が…

『服従の心理』スタンレー・ミルグラム:山形浩生訳

長らく岸田秀訳が絶版となっていたが、同じ河出書房新社から山形浩生による新訳が刊行された。

礒山雅

1冊読了。 1冊目『J・S・バッハ』礒山雅(いそやま・ただし)/私が聴くクラシックはバッハの『マタイ受難曲』だけである。仕事中にも流している。本書は、うってつけのバッハ入門である。バッハの人となり、バッハが生きた時代、音楽性の潮流まで知ることが…

離婚

君は「夫が話を聞いてくれなかったら離婚した」と言った。 「じゃあ、話を聞いてくれたら離婚しなかったのか?」 「うん」 それは違う。亭主が君の存在を否定したからこそ、君は離婚したのだ。

孤独

私は君の孤独を知っている。 だが、君はそれを知らない。 そして、孤独は私に襲い掛かるのだ。

自殺

「自殺は逃避に過ぎない」と君は言う。 「じゃあ、死んでみせろ」と私が言う。 私はどうしても、自殺した人々を見下すことができない。 たとえ狂気に取りつかれていたとしても、そこに自由意志を感ずるためだ。

幸福は外に現れる/『人生論ノート』三木清

・幸福は外に現れる ・現代人は健康を味わえない ・名誉心について ・人間の虚栄心は死をも対象とすることができる ・真の懐疑は精神の成熟を示すものである ・断念する者のみが希望することができる ・幸福を望むのは不幸な人 新年、明けましておめでとうご…

昭和の脱獄王・白鳥由栄/『破獄』吉村昭

・昭和の脱獄王・白鳥由栄・『史実を歩く』吉村昭 主人公・佐久間清太郎のモデルは白鳥由栄である。小説ではあるが実話に基づいている(尚、リンクを紹介しようと思ったが、ネタバレとなるのでやめた)。 自由とは、束縛から解放されることだ。だからこそ、…

選挙を「政治空白」と言うバカ

田中良紹

情報

情報を加工し、変質し、伝達する媒体――私。

教養

知識と知識とがつながり合い、熟成し、発酵すると、教養になる。そして教養は、見識に磨きをかける。