一方、経済あるいは消費の側からみると、(中略)今後もっとも拡大していくのは、医療・福祉を含む「対人社会サービス」すなわち「ケア産業」なのである。だとすれば、「生命」と「ケア」ということが、これからの経済社会の基本的な概念となるのであり、それはおそらく近代以降の経済発展の最終ステージと考えてよいと思われる。そして、消費あるいは経済という観点からみれば、いま私たちは「ケアの消費」という時代に入ろうとしている。つまり、
モノの消費(食物など)
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エネルギーの消費(電力・ガスなど)
↓
情報の消費(デザイン、本、ブランド、各種メディアなど)
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ケアの消費
ということが、いわば重層的に積み重なった社会として、現代という時代をとらえることができるのではないだろうか。