ナンシー関、フィリップ・ナイトリー、ビル・ブライソン


 1冊挫折、1冊中断、1冊読了。


小耳にはさもうナンシー関小田嶋隆ナンシー関を高く評価しているので読んでみた。直ぐやめた。10ページまで辿り着くことなく。消しゴム版画は味があっていいのだが、テキストは下らない噂話の類いだ。小田嶋隆のように、メディアと自分の関わりを読み解く作業が見当たらない。ここにあるのは“揶揄”だけだ。


戦争報道の内幕 隠された真実』フィリップ・ナイトリー/私が読んでいるのはハードカバー時事通信社)である。400ページ上下2段組。紙がいいのか、ずっしりとした重みがある。著者は『サンデー・タイムズ』(ロンドン)の老練記者。100ページほど読んだのだが、もっと腰を入れる必要を感じたので一旦中断。労作である。芳地昌三の訳文もこなれている。1854年から1975に至るまでの戦争がフォローされている。


人類が知っていることすべての短い歴史ビル・ブライソン/639ページの大著。人類が知り得た科学史が網羅されている。ビッグバンからヒトの誕生に至るまで。しかし、よくもまあこれだけのエピソードを集めたものだ。茶目っ気とユーモアと少しばかりの毒が盛り込まれたテキストが秀逸。読むだけで、君も「ミスター薀蓄(うんちく)」になれることを請け合おう。これだけの厚みがあるから、やはり持ち歩くよりは、トイレに置いておくべき一冊。便座の上で科学を学ぶのも悪くない。