週刊新潮が手配の19歳少年を実名報道

 山口県周南市の徳山工業高専で5年生中谷歩さん(20)が殺害された事件で、7日発売の「週刊新潮」が、殺人容疑で指名手配され行方不明になっている男子学生(19)の実名と顔写真を掲載していることが6日、分かった。
 記事は「『19歳容疑者』の隠された『実名と顔写真』」と題した特集。同編集部は「逃亡して指名手配されているのに、実名も顔写真も公開されていないことはどう考えてもおかしい。公表は犯人の自殺・再犯の抑止にもつながる」とのコメントを出した。
 山口県警は容疑者について「周南市に住む19歳の少年」とだけ発表。少年の保護、更生を重視する少年法の趣旨から「少年の特定につながる情報は一切出さない」として、服装や逃走に使ったとされるバイクなどについても公式には明らかにしていない。
 週刊新潮は昨年10月、大阪、愛知、岐阜の3府県で94年に起きた連続リンチ殺人事件の控訴審で死刑判決を受けた当時18-19歳の3被告を実名で報じ、2被告の顔写真を掲載。
 また98年、堺市で幼稚園児ら3人が死傷した通り魔事件で、殺人罪などに問われた犯行時19歳の被告の実名を月刊誌「新潮45」が掲載し、大阪高裁は00年、実名報道を容認する判断を示し、確定した。


【日刊スポーツ 2006-09-06】