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新潮社に330万円支払い命令 公明元議員記事で地裁

 週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、公明党の元衆院議員渡部一郎氏(74)=神戸市中央区北野町三=が、新潮社(東京)と編集長を相手に約2300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決が7日、神戸地裁であり、佐藤明裁判長は、請求の一部を認めて新潮社に330万円の支払いを命じた。
 判決によると、週刊新潮は2003年、「渡部一郎元『公明党』副書記長よ 騙(だま)した5億円を返せ!」との見出しで、米・ニューヨークのビル購入に関連し、渡部氏が「元本保証で年20%の利回り」を誘い文句に投資家をだましたとの記事を掲載した。
 佐藤裁判長は判決理由で「記事は、原告が投資家から金を詐取したとの印象を与える内容だが、他人をだます意図は認められない」とし、名誉棄損にあたると判断。「取材過程に落ち度があり、内容が不十分」とした。


岩手日報 2006年9月7日】