十妙と十不二門(じっぷにもん)

「じゅうふにもん」ともいう。天台(智ギ)の『法華玄義』に説かれた本迹の十妙(境・地・行・位・三法・感応・神通・説法・眷属・利益)を、妙楽(湛然)が十の不二門によって解釈し、『法華玄義釈籖』巻十四に詳説したもの。

・色心(しきしん)不二門/色法(肉体、目に見える世界)、心法(精神、目に映らない世界)
・内外(ないげ)不二門/内境と外境
・修性(しゅしょう)不二門/修行と本性(仏性)
・因果不二門/因位(衆生)と果位(仏)の仏性
・染浄(ぜんじょう)不二門/染心(無明)と浄心(法性)
・依正(えしょう)不二門/依報(環境)と正報(生命主体)
・自他不二門/自(能化〈のうけ〉の仏)と他(所化の衆生
・三業(さんごう)不二門/身口意〈しんくい〉の三業
・権実(ごんじつ)不二門/権教(三乗)と実教(一乗)
・受潤(じゅにん)不二門/眷属妙によって受け、利益妙によって潤うとの意か?

 ・「仏教と物理学の類似点について 二」灘上智