古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-06-19から1日間の記事一覧

思春期のジレンマ

もっとも、ひとりテレビにかぎらず、あの人生の時期は、同じような相克と煩悶のなかで過ぎていくらしいのだ。いつも決められた何かをしなくてはならない。日々なすべきことが前もって定まっている。いつも誰かが目を光らせていて、いいつけ、要求する。こう…

比較トラップ/『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・アリエリー

・『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』シャンカール・ヴェダンタム ・『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン ・比較トラップ ・不合理性はいつも同じように起こり、何度も繰り返される ・刷り込みやアン…

フォーディズムとナチズム

事実、ワシントンからの圧力のおかげで、ニュルンベルク裁判においてフォードがナチズムを支援した罪が裁かれることはなかった。アメリカの学者はフォーディズムとナチズムの深い関係を歴史の闇に葬り、アメリカ追従を得意とする日本の学者も、敢えて指摘し…

喋るのをやめて、準備にとりかかるべき時だ

「いいか、自分がコントロールできない事柄についてくよくよ考えたって、なんの益にもならない。そういうことは、もうそろそろやめるべきだ。きみは惨めな生活をしてきたし、状況が好転するとは思えない。そろそろ成長し始めるべきだ。喋るのをやめて、準備…

正慶孝、藤原肇

1冊読了。 89冊目『ジャパン・レボリューション 「日本再生」への処方箋』正慶孝〈しょうけい・たかし〉、藤原肇(清流出版、2003年)/藤原肇と平野貞夫の対談を読んで早速入手した。100ページ前後で挫けそうになったが、何とか読み終えた。昔の「時事放談…