2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧
1冊挫折。 挫折89『正統と異端 ヨーロッパ精神の底流』堀米庸三〈ほりごめ・ようぞう〉(中公新書、1964年)/湯浅治久絶賛の一冊。最初は滅法面白かったのだが、中盤からわけがわからなくなり、後半はお経を読んでいるような感覚に捉われた。160ページほど…
一般向けに書かれた催眠療法の入門書である。中盤からは結構難解。 昨今は、科学的な検証性や論理的な整合性を欠いたものを「トンデモ」と嘲笑う風潮が見られるが、少しばかり優(まさ)っている知識に任せて小馬鹿にしているだけのレベルだ。大体が専門バカ…
クリシュナムルティという最高峰をどのようなルートで登るか? 4冊を読了し、5冊目を閉じて考えた。今せっせと3冊目を入力しているが、既に15万字を超過している。このままでは写経に等しい。思想を獲得するには受持・読・誦(じゅ=暗唱)・解説(げせつ)…
1冊挫折。 挫折88『新書365冊』宮崎哲弥(朝日新書、2006年)/mm(ミリメートル)で褒めていたので読んでみた。パラパラとページをめくり、気になる書名を探し、ところどころを飛ばし読みして本を置いた。ウーーーム、微妙(笑)。ちなみに今まで宮崎の著作…
2002年1月18日付の『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』によれば、アーサー・S・デモス財団には5億6300万ドル(当時の為替で約740億円)にものぼる莫大な資産があります。同財団は1955年、米国の生命保険会社ナショナル・リパブリティ・コーポレ…
カテゴリーに「生と死」を追加した。
泣いた。 村西とおる
・幸福は外に現れる ・現代人は健康を味わえない ・名誉心について ・人間の虚栄心は死をも対象とすることができる ・真の懐疑は精神の成熟を示すものである ・断念する者のみが希望することができる 去る9月から読書サークルを立ち上げた。これが2冊目の課…
高校生の頃、友人と二人で1週間ほど土工のアルバイトをしたことがある。生まれて初めての飯場生活をした。体力にはそこそこ自信があったものの、高校生の筋肉が通用するような世界ではなかった。疲労は思考力を奪う。確かに飯は美味かったが、ただそれだけの…
これ、直達正観(じきたつしょうかん)なり。 クリシュナムルティ●直観は、英知の極致、頂点、精髄なのです。 【『私は何も信じない クリシュナムルティ対談集』J.クリシュナムルティ/大野純一訳(コスモス・ライブラリー、2000年)】 『私は何も信じない …
1冊読了。 127冊目『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール/尾関修、尾関沢人〈おぜき・さわと〉訳(講談社学術文庫、2005年)/サティシュ・クマールは少年時代にジャイナ教の僧侶となり、18歳でガンジー思想に目覚めた。世界各地を巡礼し…
私はK・V・シルヴェンガダム博士という教授が、患者のにおいだけで病名を判定する方法を教えてくれたのを想い出す。糖尿病性のケトン症患者に独特のマニキュア液のような甘い息。焼きたてのパンのようなチフス患者のにおい。気のぬけたビールのような嫌なに…
『プレジデント』2009年5.18号
日刊ゲンダイ 2009年11月5日
2〜3時間が過ぎてから、サイドゥはとても深い声で、まるでだれかが乗り移ったみたいに、こう言ったのだ。「あと何回ぐらい死を受け入れれば、安全な場所が見つかるんだろう?」 【『戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった』イシメール・ベア/忠平美幸〈…
過去は終わらない。記憶の中で現在へと流れ通う。 蒼いお月様が泣いております 未だ終わらぬ過去があります 【「平和の琉歌」サザンオールスターズ、ネーネーズ】
期待したほどではなかった。丁々発止(ちょうちょうはっし)、侃々諤々(かんかんがくがく)、喧々囂々(けんけんごうとう)とまでは言わないが、対談というものはもっと緊張感があってしかるべきだ。それがあって初めて、対話の妙が生まれる。基本的に手嶋…
(※フジテレビ系列「発掘! あるある大事典II」の“納豆ダイエット”で捏造があったことが報じられた日に、著者は畜産セミナーで講演を行っていた) 会場から質問の声があがりました。 「メディアは農業に関する知識を持たず、初歩的な質問を繰り返した挙げ句…
一度、とアウステルリッツは言い添えた。建築物の大きさの順に並べたリストを作ってみるといいのです、この国の建物でふつう以下の大きさのもの――たとえば野中の小屋、庵、水門のわきの番小屋、望楼、庭園の中の子供のための別荘(ヴィラ)――がいずれも少な…
1冊読了。 126冊目『紙屋克子 看護の心 そして技術/課外授業 ようこそ先輩・別冊』NHK「課外授業 ようこそ先輩」制作グループ、KTC中央出版編(KTC中央出版、2001年)/fwikさんから勧められた一冊。好著。紙屋の人柄が素晴らしく、何となく涙が出てきてし…
私は思わず、これは現実の会話なんだろうか、それとも『権力――その獲得と活用』なる本の168ページでも読んでいるんだろうかと考え込んだ。たぶん、現実なんだろう。 【『ピアノ・ソナタ』S・J・ローザン/直良和美訳(創元推理文庫、1998年)】 S・J・ローザ…
1冊読了。 125冊目『子供たちとの対話 考えてごらん』J・クリシュナムルティ/藤仲孝司〈ふじなか・たかし〉訳(平河出版社、1992年)/クリシュナムルティ関連4冊目を読み終えた。クリシュナムルティとの邂逅(かいこう)は、もはや私にとって衝撃というレ…
・クリシュナムルティとの出会いは衝撃というよりも事故そのもの ・あなたは「過去のコピー」にすぎない ・レオポルド・ストコフスキーとの対談 読み始めたのは10月の19日か20日だった。私はクリシュナムルティの名前は知っていたが、いかなる人物なのか皆目…
「クリシュナムルティ」と「小田嶋隆」を追加した。
この人は実務家だ。その点で佐藤優と伊勢崎賢治は似たタイプだと思う。実務家は仕事や任務の範囲に明快な線を引き、何をどうすることで目標が達成できるかに集中する。彼等は障害が発生するたびに戦略を練り、駆け引きに応じ、自分が泥をかぶる場面があって…
その後、「神経をつなぎ変えた」カエルを人工的な獲物を用いてテストしたところ、カエルは向きを変え、獲物を捕獲するためにすばやく舌を伸ばしたが、その方向は獲物が提示された側とは逆方向であった。この「左右逆の」行動が生じたのは、カエルの獲物捕獲…
ビデオニュース・ドットコム 2009-11-03
正統と異端 ヨーロッパ精神の底流 目的は手段を正当化しない。たとえそれが人類救済のためであっても。すでに11世紀のローマ法王は、教会の腐敗をただし正統の信仰をたてるため、異端的手段を用いた。その結果は、12〜13世紀の一大異端運動となり正統を標榜…
英ガーディアン(Guardian)紙は14日、イタリアの独裁者ベニト・ムソリーニ(Benito Mussolini)が一時期、英国のスパイとして働いていたと伝えた。英ケンブリッジ大(Cambridge University)の歴史家ピーター・マートランド(Peter Martland)氏の研究で明…