本書はニューエイジ、「精神世界」と呼ばれる宗教文化をはじめ、インド系の新宗教運動である和尚ラジニーシ・ムーブメント、さらにはネット恋愛といった多様な文化現象を掘り下げつつ、現代のスピリチュアリティ文化の特徴を解き明かします。豊富な写真と図表を用い平易な文体で書かれた本書は、宗教社会学をはじめとする社会学や宗教学の入門テキストとしても最適です。
序 スピリチュアリティ研究の最前線
第I部 グルーバル化するスピリチュアリティ 1.新しいスピリチュアリティ文化の生成と発展 2.匿名的で、かつ「親密」なかかわり 3.世界標準の断酒法 4.グローバル化文化とローカル性の〈あいだ〉
第II部 新しい〈民族〉が生み出すスピリチュアリティ 5.宗教的共同性が生成する場 6.シェアされるスピリチュアリティと意識変容 7.ことばが生きられ、信仰がかたちづくられるとき 8.スピリチュアリティ、ある〈つながり〉の感覚の創出
第III部 カルトとスピリチュアリティ・クライシス 9.スピリチュアリティの目覚めとその危機 10.教団発展の戦略と「カルト」問題 11.精神世界におけるカルト化 12.価値相対主義への応答