ジャイナ教の非暴力

 一般的にジャイナ教徒は農業を営まない。ジャイナ教徒は農業がジャイナ教の中心的原理である非暴力の実践に反すると考えている。彼らにとって、耕作のためとはいえ動物を使うことは暴力の一種である。土地を耕すときに昆虫を傷つける可能性もある。ジャイナ教徒は、蜂(はち)から食べ物を奪うという理由で蜂蜜(はちみつ)を用いるのも避ける。また、絹や皮の使用も生き物への暴力を伴うので望ましくない。


【『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール/尾関修、尾関沢人〈おぜき・さわと〉(講談社学術文庫、2005年)】


君あり、故に我あり―依存の宣言 (講談社学術文庫)