古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

実際の死

 死は人間にとって重大事件であるように幼い頃から教育されて来たけれど、実際の死は、生きることよりずっと簡単なものに思えた。


【『恍惚の人有吉佐和子(新潮社、1972年/新潮文庫、1982年)】


恍惚の人 (新潮文庫)