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鳩山法相逆ギレ! 事実言ってイカンのか!…「友人の友人がアルカイダ」発言余波

 鳩山邦夫法相の「友人の友人がアルカイダ」発言が、国内外に波紋を広げている。英高級紙「タイムズ」は「大臣がアルカイダの爆破テロの情報を得ていた」と発言の信ぴょう性に疑問を呈する見出しで、写真付きで報じた。英国公共放送のBBCでも報じられ、AP通信、ロイター通信によって世界へ配信された。当の鳩山法相は首相に陳謝したものの「事実を言ってはいけないのか」と発言には問題はないとの認識を示した。
私の友人の友人がアルカイダのメンバー」――。この鳩山氏の発言が世界に打電され、大きな反響を呼んでいる。
 英高級紙「タイムズ」は30日、「大臣がアルカイダの爆破テロの情報を得ていた」との見出しで記事を掲載。鳩山氏の発言に疑問を呈し「日本の法務大臣が2002年のバリ島で発生したナイトクラブでの爆破事件に関係したアルカイダの人間と、いわくありげな関係があったと主張している」などと、軽率な発言であったことを伝えている。
 この記事を書いたレオ・ルイス特派員は「発言の結果を考えずに、大臣がこのようなことを述べたことに非常に驚いている」と法相発言に首をかしげるばかりだ。
 鳩山法相は29日、各国の記者が集結している外国人特派員協会で02年10月に202人の犠牲者を出したバリ島での爆破事件にもかかわったとする人物から「安全上の理由からバリに近づかないように警告を受けた」と発言。その言葉に場内はざわめいた。
 法相は同日夕の記者会見で、爆破事件に関する警告は、事件の数か月後の伝聞だったとして発言を修正したが、AP通信、ロイター通信などが世界に配信。英国の公共放送局BBCでも、真偽不明の情報を公の場で発言したことにブーイングを浴びせ、ワシントン・ポストやCNNなど米国でも報じられた。
 鳩山氏はこの日も釈明に追われた。町村信孝官房長官から「軽率だ。いかにもテロリストを日本の法相が知っているという誤った印象を与えたのは遺憾だ」と注意され、閣議前には福田康夫首相に「首相まで記者から質問を受けることになり、心配をかけて申し訳ない」と陳謝した。
 が、閣議後の会見で、鳩山氏は「知り合いの知り合い(がアルカイダに関連する)ということは間違いない。事実を言ってはいかんということか。国際的な信用にかかわるとは思わない」と逆ギレ気味に反論した。


【スポーツ報知 2007-10-31】