古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

作為的に死を選ぶのは邪道

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 人は生まれるとき、自らの意志とは無関係に生を受ける。どこの世界や家庭に生まれるか、選択の余地はない。人生の始まりからしてそうなのだから、作為的に死を選ぶのは邪道であると私は考える。


【『自殺死体の叫び』上野正彦(ぶんか社、1999年/角川文庫、2003年)】


「自殺」と書かないところに、この人の優しさがある。自殺については、いずれ書く予定だ。


自殺死体の叫び (角川文庫)