2冊読了。1冊中断。
『自殺死体の叫び』上野正彦――引きこもり系の仕事と見えて、時々おかしな言葉づかいをしている。
『インテリジェンス 武器なき戦争』手嶋龍一、佐藤優――手嶋龍一が佐藤優のことを終始、「ラスプーチン」と呼んでいるのが気になった。何らかの劣等感、あるいは対抗意識の現われだと思われる。
『溺れるものと救われるもの』プリーモ・レーヴィ――レーヴィの遺作。タイトルは『溺れるものと巣食われるもの』にすべきだ。126ページまで読み進んだが、これ以上は私の精神が耐えられない。行間というよりは、文字と文字の間にまで死の臭いが立ち込めている。徹底した自省が、粘着質なまでに自分自身を責め立てている。アウシュヴィッツから生還したレーヴィは、1987年4月11日、巨大な闇を胸に抱えたまま自宅のアパートから飛び降りて死んだ。「そりゃあ、死ぬだろうよ」と思わせる内容。死の覚悟ができたら、再読したい。