2010-08-09 思想的な筋肉 抜き書き たとえその頃岩田靖夫の懇切な文章があって、読むことができたとしても、さまざまな人間的・社会的な関係の渦のなかに放りこまれて生きることがなければ、とうていそこに書かれていることは理解の外だったと思います。 おそらく年をとるうち、つまりは関係性のなかで生きるうちに、はじめてついてくる筋肉というものがある。思想的な筋肉です。 【『〈狐〉が選んだ入門書』山村修(ちくま新書、2006年)】 山村修