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覇権的男性性

 覇権的男性性(hegemonic masculinity)とは、世界有数の男性学者(男性性研究者)であるオーストラリア人の社会学者ボブ・コンネルが主として提唱した概念である。コンネルは、カテゴリーとしての男性と女性の間だけではなく、男性間にも権力関係が存在する以上、男性性は複数形において分析されねばならないとし、「覇権的(hegemonic)/従属的(subordinated)/周縁的(marginarized)」という類型を提唱した〔Connell 1995〕。


【『男らしさという病? ポップ・カルチャーの新・男性学熊田一雄〈くまた・かずお〉(風媒社、2005年)】


男らしさという病?―ポップ・カルチャーの新・男性学