銃弾が食い込んだままの教科書

 ヨルダン川西岸のジェニンでは、国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWA)が運営する女子小学校を訪ねました。3月4日からの5日間におよぶ侵攻で、戦車によって爆撃を受け、校庭も校舎も銃弾の跡で穴だらけでした。
 ある女の子が、私にノートを見せてくれました。
 彼女のノートは、銃弾を受け、ビリビリに切り裂かれていました。そしてその裂け目の間には、まだ弾丸がくいこんだままでした。
 彼らは、授業中の小学校を銃撃したのです。たくさんの子どもたちがケガをしましたが、病院に運ぶこともイスラエル兵は阻み、助けに入ろうとする者を次々に撃っていきました。
 この日、UNRWAのジェネラルディレクターが駆けつけてキャンプに入ろうとしましたが、イスラエル兵はそれも拒みました。


【『「パレスチナが見たい」』森沢典子〈もりさわ・のりこ〉(TBSブリタニカ、2002年)】


パレスチナが見たい