初めのうち、人数の少なかった反政府軍は兵士の数を増やそうと、村という村をおそって、子どもたちをさらって行きました。
そして、ジャングルで子どもたちを兵士にするように訓練したのです。大人とちがって、武器を持っていなければ子どもたちは相手からあやしまれることはありません。相手を偵察するスパイ役にはもってこいです。
また、体が小さくすばしっこい子どもたちは、遠くの敵からは攻撃されにくく、大人の兵士よりも活躍します。そのため、たくさんの子ども兵士が戦闘の最前線に送りこまれることになりました。
兵士になった子どもたちは、大人の兵士に教えられたとおりに村をおそい、家を焼きはらい、人々の手足を切り落とす戦闘マシーンになって行きました。
反政府軍に使われた子ども兵士の年齢は10歳から16歳。その数は、5000人以上と言われています。