約束してくれたとしても、ユダヤ人は、“約束の地”を結局は力で奪い取らざるをえなかった。パレスチナ人は、ヤーヴェなんか信じていなかったから……。
(ユダヤ人は自らの行為を正当化するために、自分たちをヤーヴェによって「選ばれた民」と規定した。)
ヤーヴェは、のちにエホバと改名したが、だからといって、パレスチナ人が彼を信じるようにはならなかった。
【『新版 リウスのパレスチナ問題入門 さまよえるユダヤ人から血まよえるユダヤ人へ』エドワルド・デル・リウス/山崎カヲル訳(第三書館、2001年/旧版、1983年)】