金融危機後の株価の回復をアジアの新興国が先導する構図が鮮明だ。経済成長への期待感からこの半年で中国やインドの株価指数は5割以上上昇。この結果、6月末の株式時価総額の地域別構成比はアジアが全体の3割強に上昇し、約14年ぶりに欧州を上回ったようだ。一方で株価の反発が鈍い日本の構成比は1割弱と、世界市場での存在感の低迷が続いている。
国際取引所連盟(WFE)の最新データによると、アジア(太平洋地域含む)の時価総額は5月末時点で、昨年末比26%増の11兆6000億ドル。欧州(アフリカ・中東含む)は11%増の10兆5100億ドルで、アジアのほうが大きくなった。
【日本経済新聞 2009-07-02】