ジェニファー・ウーレット、藤原正彦


 2冊読了。


黒体と量子猫 2 ワンダフルな物理史 現代篇』ジェニファー・ウーレット/少々中だるみはあるものの、器用な文章に引っ張られて読了。通読すれば科学史がわかったような気になってくる。突き放したような距離感のある文章が魅力的だ。


祖国とは国語藤原正彦/「国語教育絶対論」と「満州再訪記」の二本柱。合間に短いエッセイが盛り込まれている。国際派の数学者が説く国語論が圧巻。短文のエッセイは憎めない頑固親父ぶりを発揮して秀逸。満州記は、やや冗長ではあるが、『流れる星は生きている』を読んだ人なら感銘を深くすること間違いなし。山本夏彦を偲んだ一文も読ませる。