「バカ扱い名誉棄損」彦根市長逆転勝訴…大阪高裁

週刊新潮」に「バカ市長」と題した記事を掲載され、名誉を傷つけられたとして滋賀県彦根市の獅山(ししやま)向洋(こうよう)市長が、発行元の新潮社(東京)を相手に約2200万円の損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の控訴審判決が26日、大阪高裁であった。横田勝年裁判長は「市長の全人格を否定し、バカ扱いした記事で、名誉棄損にあたる」と述べ、請求を棄却した1審・大津地裁判決を変更し、22万円の賠償を命じた。謝罪広告の請求は退けた。
 判決によると、獅山市長は昨年10月の定例記者会見で、公務外の飲酒運転について「市職員に報告義務を課すのは、不利益な供述の強要を禁じる憲法に反する」などと発言。週刊新潮は同11月9日号で「彦根のバカ市長」と題する記事を掲載し、「バカさ加減にあきれ返る」などと記述した。
 横田裁判長は判決で、掲載された市長発言は事実であり、記事には公益性があると認めたうえで、「表現方法は、市長としての資質に対する意見や論評の域を逸脱している」と指摘。謝罪広告については「損害賠償で足りる」とした。獅山市長は判決後、記者会見し、「賠償額が低く、謝罪広告の掲載も退けられ名誉回復にならない。1審が0点で、今回は20点」と不満を述べた。


【読売新聞 2007-12-27