古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

『激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ 10円缶コーヒーでもなぜ利益が出せるのか?』坂口孝則(徳間書店、2009年)



激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ 10円缶コーヒーでもなぜ利益が出せるのか?

 マクドナルドは100円マックでもなぜ最高益を出せるのか? 300円弁当は本当に儲かっているのか? 買い物のポイント制は本当にお得なのか? 最高益のディズニーランドは何で儲けているのか? 客のいないスナックがつぶれない理由は? など、身近な商品やサービスと「儲け」の秘密を、カリスマバイヤーが解説。そのうえで、これからは決算書のような財務会計よりも、仕入れや原価を中心とした管理会計の知識こそが大切であり、そのテクニックを述べていく。「客がいなくても潰れない店の秘密」「ポイントを乱発する企業の内情」から、「成功する安売り、潰れる安売り」「現場で行われている違法スレスレの仕入れ術」まで、これから商売に携わろうとする人、また商売に苦しんでいる人には必読の書である。また、節約本が売れている現状、原価や価格の裏側を知ることで、一般消費者にもアピールできる内容となる。個人にとっては「賢い買い物をする」ヒントとして、企業にとっては「利益創出」の指南書として役立つ一冊!