2010-04-30 金融の黎明期を支えた明治のリーダー 抜き書き それにしても何と見事な、先端の認識を彼らは持っていたことか。ケンブリッジでマーシャルの講義を聴いた添田寿一はもとより、当時の一流の経済人は、福沢諭吉であれ、松方正義であれ、渋沢栄一であれ、デフレの弊害を理解し、また、「インフレが貨幣現象」であれば、「デフレも貨幣現象」であることを深く認識していた。 【『世界デフレは三度来る』竹森俊平(講談社BIZ、2006年)】