古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

酔生夢死

 私は今日も生きていた。単に生きていただけに過ぎなかったのではないだろうか。生物学的に生きていることの淋しさ。限りない無意味さ、味気無さ加減。(中村徳郎 25歳)


【『きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記』日本戦没学生記念会編(東大協同組合出版部、1949年/岩波文庫、1982年)】


きけわだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (ワイド版岩波文庫) きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)
(※左がワイド版、右が文庫本)