古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

グレアム・グリーン


 1冊挫折。


 挫折93『二十一の短編グレアム・グリーン高橋和久・他訳(ハヤカワ文庫、2005年)/実はグレアム・グリーンとは相性が悪い。何冊か挑戦したものの読み終えたことが一度もない。で、案の定「廃物破壊者たち」という冒頭の作品を読んで挫けた。確かに面白いのだが、やり切れない思いになる。多分、文体で勝負している作家なのだろうが、同じタイプのユースフ・イドリースと比較すると、足下にも及ばないと思う。