古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

文庫化『露の身ながら 往復書簡 いのちへの対話』多田富雄、柳澤桂子(集英社文庫、2008年)



露の身ながら―往復書簡 いのちへの対話 (集英社文庫)

 突然の脳梗塞で、声を失い右半身不随となった免疫学者・多田富雄と、原因不明の難病の末、安楽死を考えた遺伝学者・柳澤桂子。二人の生命科学者が闘病の中、科学の枠を越えて語り合う珠玉の書簡集。いのち・老い・病・家族・愛・科学・戦争・遺伝子・芸術・宗教・平和とは何なのか……。