古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

田中森一


 1冊読了。


 95冊目『反転 闇社会の守護神と呼ばれて田中森一〈たなか・もりかず〉(幻冬舎、2007年/幻冬舎アウトロー文庫、2008年)/一昨日、読了。これは面白かった。数多くの大事件を手掛けてきた鬼検事が、検察庁の恣意的な捜査に異議を唱えて退職する。その後、弁護士に転身。大企業から暴力団に至るクライアントを抱えて大儲け。そして、石橋産業事件で逮捕される。バブルの熱狂が伝わってくる。宮崎学の『突破者』や、佐藤優の『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』に匹敵する内容だ。