ロバート・ラドラム


 1冊読了。


メービウスの環(下)ロバート・ラドラム/駄作と言うのは簡単だ。筋運びがまだるっこい上、不要と思われるシーンもある。しかし、だ。時々痺れるテキストが顔を出し、ラストには今までにないひねりを加えている。これだけでも読んでよかったと思わせる。ラドラムは2001年3月に逝去。新作を読めなくなった事実が心を暗くさせる。山本光伸の解説は持ち上げ過ぎ。その商魂が遺作には相応しくない。ラドラムファンにとっては、感慨深い駄作として記憶に留められることだろう。