古本屋の覚え書き

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みぞうゆう?ふしゅう?? 麻生さんは漢字苦手?

 麻生首相が最近、言葉遣いの誤りを連発している。
 12日午後、日中関連イベントであいさつした首相は、「これだけ『はんざつ』に両首脳が往来したのは例がない」「(四川大地震は)『みぞうゆう』の自然災害」などと語った。手元に用意した原稿にはそれぞれ「頻繁(ひんぱん)」「未曽有(みぞう)」と書かれており、誤読だったようだ。
 7日の参院本会議でも、植民地支配と侵略への反省を表明した村山首相談話を「ふしゅう」すると表明した。首相は「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」と読む間違いを国会で何度も繰り返しており、12日の衆院内閣委員会では、質問に立った民主党議員が首相に近い甘利行政改革相に、「首相が日本語を正しく発音しないのも何ですから、『とうしゅう』と読むんだと伝えてほしい」と苦言を呈する場面もあった。
 秘書官らに指摘を受けた首相は、「おれ、そんな風に言っているかなあ」とこぼしたといい、自覚はあまりないようだ。
 12日夜も、間違いの多さを指摘した記者団に平然とこう答えた。
「それは単なる読み間違い、もしくは勘違い。はい」


【読売新聞 2008-11-13】


「政治家にとって言葉は命」と言われるが、そうでもないようだ。この他にも、「詳細(しょうさい)」を「ようさい」と読んでいたとのこと。麻生首相は、せっかく漫画本で学んだ漢字を、帝国ホテルやホテルオークラのバーで酒を呑むたびに、きれいさっぱり忘れているのだろう。無知は決して恥ずべきことではない。それを自覚している限りは。「勘違い」と開き直るところが馬鹿丸出し。