インドの極貧の村に低カーストとして生まれ、わずか11歳で30過ぎのやもめと結婚させられた少女プーラン。虐待の末に婚家を追われた彼女を待ち受けていたのは、村八分、白昼のレイプ、盗みの濡れ衣と投獄など虐待と屈辱の日々だった。そんなある日、彼女の命を狙う盗賊団に誘拐され、少女の運命は大きく変わろうとしていた――。2年の歳月をかけて、プーランみずからが語り下ろした衝撃の自伝。
盗賊団に誘拐された少女プーランは、盗賊たちと行動するうちに仲間として認められ、首領ヴィクラムとはじめての恋に落ちる。しかし、ヴィクラムは裏切り者によって殺される。彼女は盗賊団を率いて復讐に立ち上がる。彼女を虐げた20数人の権力者を射殺し、その富を貧しい民衆にばらまき、反逆の象徴として民衆の英雄となっていくのだが……。貧困層の圧倒的支持で、国会議員になった元女盗賊プーランが語る壮絶な半生。
単行本が発刊されてから14年後の文庫化だ。完全にタイミングを逸している。草思社のレベルが知れる。特に若い女性は必読のこと。
- 両親の目の前で強姦される少女/『女盗賊プーラン』プーラン・デヴィ