プーラン・デヴィ


 1冊読了。


 118冊目『女盗賊プーラン(上巻)プーラン・デヴィ/武者圭子〈むしゃ・けいこ〉訳(草思社、1997年)/10月の課題図書。刊行されてから10年以上経つがいまだ文庫にならず。尚、プーランは読み書きができない。ガンディーが標榜した非暴力の裏では、残虐な暴力がインドの隅々まで支配していた。プーランは13歳の時、両親の目の前で複数の男性から強姦されている。近所に住む金持ちの息子に。また、警察においても10名以上の警官から強姦されている。父親の目の前で。もちろん拷問も加えられた。プーランはダコイットと呼ばれる山賊にさらわれる。そしてそのままダコイットのメンバーとなる。下巻では怒りに燃えた彼女の復讐劇が始まる。私の所感は10年前と変わらない。暴力が支配する世界では、殺される前に殺すしか道はない。プーランはその後「盗賊の女王」と呼ばれるようになる。司法取引に応じて投降。11年の刑務所生活を経て、1996年に国会議員となった。2001年、自宅前で何者かに射殺された。私と5歳しか違わなかった。