ゴールドマンはAIGを破たんの淵に追い詰めた−NYT

 米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループが米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対し、繰り返し強引に現金の支払いを要求したことが、2008年9月にAIGが破たん寸前に追い詰められた要因だった。金融危機調査委員会(FCIC)が公開した文書から分かった。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT、オンライン版)が報じた。
 FCICのフィル・アンジェリーズ委員長によると、「最初に担保の差し出しを求めてくるのはゴールドマンで、支払い時期と金額について最も強引なのもゴールドマンだった」という。AIGはゴールドマンに、住宅ローン証券を保証する商品を販売していた。証券の価値が下がるに伴い、ゴールドマンはAIGに担保の提供を求めた。
 文書からはまた、ゴールドマンがAIGが破たんした場合に備えてゴールドマンが購入していたヘッジの金額も明らかになった。ゴールドマンがAIGに対して担保を求め始めたのと同時期の07年7月からAIGのデフォルト(債務不履行)に備える保証も購入し始め、当初1億ドルだったその額はその後1年の間に30億ドルに増えていたという。


ブルームバーグ 2010-07-01