1冊読了。
11冊目『白い炎 クリシュナムルティ初期トーク集』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(コスモス・ライブラリー、2003年)/クリシュナムルティ15冊目の読了。神智学協会時代の講話が収録されている。付録の箴言集は『生と覚醒のコメンタリー』からの抄録。大野純一は比較を意図したようだが、どう考えても一石二鳥を狙ったようにしか見えない。「白い炎」というタイトルが見事。講話からは、若きクリシュナムルティの孤独と怒りが伝わってくる。思想の原型(モデル)が明らかに見て取れる。これ以降は、内なる広大な世界を探りつつ、表現力に磨きをかけたことだろう。講話録としては最も古い作品と思われる。巻末にクリシュナムルティ関連文献が収録されている。