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脳の血行障害、女性ホルモンが予防 理研が発見

 動物のメスの体には脳の血行障害を予防する仕組みが備わっていることを、理化学研究所のチームがマウスで見つけた。老化などで脳の血管が縮む異常に見舞われても、女性ホルモンが血管を広げて血流量が減らないようにしていた。脳の血行を促し、記憶障害の治療薬につながる可能性があるという。米科学誌の電子版「プロスワン」に10日、掲載される。
 神経伝達物質にかかわる遺伝子が壊れ、脳の血管が縮みやすくなったマウスのオスでは血流量が2−3割も減るのに、メスは正常だった。研究チームは卵巣が出す女性ホルモン「エストロゲン」に注目。血行障害のオスに女性ホルモンを埋め込むと、血管が広がり、血流の減少を食い止めるという。


日本経済新聞 2009-04-10