古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

「拝啓○○さん」やなわらばー

 傑作PV。テロップに注目。昨夜見つけて、1時間以上聞き入った(笑)。レゲエっぽい味付けもグッド(ケツメイシのRYOJIがプロデュース)。


 年相応の輝きが眩しい。卑下することもなく背伸びすることもない。ありのままの自分をさらりと出すことは簡単そうで難しい。海が海のままで空が空のままで美しいように、彼女達も美しい。


 揺れ惑い、多くを望む人生の季節にあって、「あなたにありがとう」とは大したもんだ。人々を救う菩薩の行動を支えていたのも止み難い感謝の念であった。


 渋谷のギャルは彼女達の歌に照らされて素(す)の表情を見せている。厚化粧の下に孤独の影が色濃く現れている。


 そして圧巻は、オカマバーの面々の哲学的な言葉の数々! 人生の真実をつかみ取る力は並大抵のものではない。


 やなわらばーの二人は、40代よりも50代、否、年を経るごとに美しくなってゆくことだろう。沖縄が生んだキレイな命の二滴(ふたしずく)に違いない。


 PVの中で、「どうすれば私達は、もっと売れると思いますか?」と訊いているが、いつまでも売れなくいいから、私だけの「やなわらばー」でいておくれ(笑)。