『買ってはいけない』(「週刊金曜日」編)のトリック

 典型的なのは、動物に食品添加物を大量に食べさせて死なせる急性毒性試験の結果をもとにして、「○○を食べさせたら、ラットやマウスに深刻な健康被害が出て死ぬ。だから危険な物質だ」というもの。
 1999年に発行され、大ベストセラーになった『買ってはいけない』(「週刊金曜日」編)でも、このトリックが使われました。この種の実験は、有毒性がいつ出るか、つまりどの量で死ぬかを確かめるために行われます。人に換算すれば、一日に食品添加物を何百グラムも強制的に食べさせるような実験です。


【『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学松永和紀〈まつなが・わき〉(光文社新書、2007年)】


メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)